ディオール ミディアムバッグ
牛「うわ・・・なんだよこの部屋・・・!」
牛乳飲みたいはウォシュレィに連れられて地下のある部屋へ入った。
ウ「UNKの特設スタジオよ。ここで色々な実験を行っているの。」
UNKとはこの放送局の名前である。
牛「ああ、公にはできないな。」
ウ「じゃあ早速始めるよ。トイレ行ってきな。」
牛乳飲みたいは牛乳パックを取り出した。賞味期限はとっくに切れている。
それを一気に飲み干し、トイレへ走っていった。
数分後、牛乳飲みたいは帰ってきた。
ウォシュレィは手のひらからビー玉ほどの大きさの茶色の物体を生成した。
ウ「これが『便爆弾』。このくらいの大きさなら人は死なない。」
ウォシュレィはそれを牛乳飲みたいへ向かって投げた。そしてこう言った。
ウ「喝!」
茶色い爆弾は牛乳飲みたいの前方1メートルで小さく爆発した。
牛「おい、なにすんだよ!もし当たったらどうすんだよ!」
ウ「次は当てるわ」
牛「・・・!?てめえ俺を殺す気か・・・!?」
ウ「つべこべ言わずに受け止めてみなさい。」
ウォシュレィは再び爆弾を作り牛乳飲みたいの前で爆発させた。
ウ「喝!」
牛「ってええぇ!」
爆発は牛乳飲みたいの腹部付近で起こった。
牛乳飲みたいは吐血しながら後方へ倒れ込んだ。
牛「これを受け止めるなんて無理だろ!」
ウ「受け止めるにはコツがいるのよ。」
牛「・・・コツ・・・!?」
ウ「さっきの爆発、爆発の規模の割に体に応えたと思わない?」
牛「言われてみれば・・・」
爆発自体は非常に小さいものだった。少なくともその衝撃で吐血する程ではなかった。
ウ「気を集中させるのよ。あなたの便エネルギーをお腹に集めるの。」
便エネルギーなんて言葉を牛乳飲みたいは聞いたことがなかった。しかし不思議と便エネルギーを腹部に集めることはできた。
これがeX-MANの持つ本能なのだろうか。
ウォシュレィは再びビー玉程度の便爆弾を作った。
それを牛乳飲みたいの腹部目掛けて投げる。
ウ「喝!」
先程と同じような爆発が起こる。
さっきはこれで牛乳飲みたいは吐血したのだが。
牛「・・・全然痛くねえ・・・!」
ウォシュレィがニヤリと笑った。
ウ「これが便エネルギーの力よ。」
ウ「こんな罠にかかるあなたが悪いの。」
ウォシュレィはペットボトルの水を飲み干して話を続けた。
ウ「あなたは体力も知力もまだまだ私やハーミデーターには及ばない。でもこのままでは殺されてしまう。」
牛乳「ああそうだ。そのために・・・」
ウ「私としても好都合ね。私は近距離戦に弱い。あなたが強くなれば私の戦力になるわ」
牛乳「あんたの戦力になる気は無い。」
ウ「まあいいわ。私に考えがある。特訓に入りましょう。」
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